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部長あいさつ

田中部長  昨年度を振り返えると,恐らく全ての人がコロナ禍に始まりコロナ禍で終わるという大変なあっという間の1年だったことと思います.昨年この記事を書いていた頃には,1年経てば少しは終息に向かって,何らかの道筋はついているのではないかと楽観視していましたが,2月よりワクチン接種が始まったとはいえ,なかなか終息には至りそうにありません.世界に目を向けても,欧州は未だにロックダウンをしている国が多く,正常に戻るにはかなりの時間がかかりそうです.しかしながら,1年前のような国全体がロックダウンというよりは地域に合わせた移動制限を多く取り入れ,経済的な損失を最低限に抑えるような施策で乗り切ろうとしているように見えます.世界中でワクチン接種も始まり,徐々にではありますが終息へ向かっているように感じます.
 一方,このコロナの正体が少しずつですが理解できるようになるに従い,国内では野球・サッカーや相撲をはじめ種々のスポーツが無観客あるいはソーシャルディスタンスを確保しての入場制限という方式で開催は可能となりました.この記事を書いている現在,昨年度は開催直前で中止となった春の選抜高等学校野球も甲子園球場で開催され,京田辺キャンパスでは卒業式・入学式が実施されています.このように国内の生活も少しずつではありますがwith coronaで日常を取り戻しつつあるように思います.昨年度延期となった東京オリンピック開催も聖火リレーが始まっています.多くの課題があると思いますが現状を維持していけば7月にはオリンピックは必ず開催されるものと思います.水泳も無観客ながら昨年9月には全日本学生選手権が開催され,同志社大学水泳部も期待以上の成績を修めることができました.昨年の飛沫でも延期を好機と捉えオリンピックを目指して欲しいと書きましたが,その通り,昨年の全日本学生選手権では期待の星も現れました.
 大学キャンパスでは,ソーシャルディスタンスの確保という難しい問題を抱えながら,4月からは多くの対面授業が再開されます.大学への入構禁止という異常な状態で始まった昨年度の授業では,多くの新入生がコロナの状況の変化についていけず,いつも以上に休学や退学が見受けられました.我々教員が十分なフォローを出来なかったことは悔やまれるところですが,その反省から今年度は何が何でも対面で授業を行うという方針で,どこの学部も取り組んでいます.私も関係者と一緒になって,主に1,2年生部員と適宜面談などを通じて出来るだけ学習のフォローもしていきたいと思っています.
 また,3月の総会時に少しお話し致しましたが,同志社設立150周年事業の一環として,2025年度竣工を目指して京田辺キャンパス内に室内プールの入った複合運動施設(スポーツコンプレックス)の建設計画が決定しました.着工までまだまだ予断を許しませんが,その道筋は策定されました.水泳部の100周年には少し間に合いませんがOB・OG皆様方の寄付金活動を初めとする大学行事へのご協力の賜物と思っています.ありがとうございました.
 新型コロナウィルス発生から1年が経ち,with coronaで出来ることと出来ないことが少しずつ明確になってきました.OB・OG各位におかれましても,体調管理に十分注意して頂き,出来るだけ早くコロナ禍から日常を取り戻せるようになることを願っています.

2021年4月吉日
同志社大学体育会水泳部
部長 田中 達也

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